弁護士特約を使うベストなタイミングと使う２つのメリット

2023年2月6日 2023年1月28日

弁護士　河井浩志

交通事故の被害に遭って、自分の保険会社に確認したところ、弁護士費用特約を利用できるようだ。
もっとも、まだ事故直後であるが、弁護士特約を使って弁護士に依頼するタイミングとしては、いつがベストなのだろうか。

自身ないし家族の保険に弁護士特約が付帯している場合には、基本的には自己負担なく弁護士に示談交渉を依頼することができます。

もっとも、弁護士に依頼するタイミングによっては、弁護士から適切なアドバイスを受けられない場合もあります。

この記事では、

弁護士特約を使うタイミング毎のメリット
弁護士に依頼するベストなタイミング
弁護士特約を使う２つのメリット

について解説しています。。

弁護士特約を使うタイミング毎のメリット

交通事故が発生してから示談するまでにはかなりの時間がかかります。そして、どのタイミングで弁護士に依頼するかによって、得られるメリットが変わってきます。

この章では、弁護士に依頼するタイミング毎に得られるメリットを解説します。

事故直後

事故直後に弁護士に依頼した場合には、事故についての警察への対応のアドバイスや、治療の方針等についてのアドバイスを得ることができます。

ただし、この段階では、保険会社と示談交渉の話になっていないため、実際に弁護士に依頼することによる経済的メリットがあるのかどうか、費用倒れにならないかどうかは不明です。

治療中

治療中に弁護士に依頼した場合には、基本的には治療方針について弁護士のアドバイスを受けることができます。また、後遺障害の申請等についても説明を受けることができます。

もっとも、この段階でも、示談金がどれくらいになるか不明ですので、弁護士に依頼することによる費用倒れのリスクはあります。

治療終了前

この段階に弁護士に依頼すると、後遺障害の申請や、示談交渉の方針についてアドバイスをもらえますし、後遺障害の申請を任せたり、示談交渉を任せることができます。

この段階では、示談金の目安もある程度わかるので、費用倒れになることは少ないです。

示談交渉中

この段階に弁護士に依頼すると、保険会社から提示された示談金の増額交渉を依頼することができます。

また、この段階では、実際に弁護士に依頼することでどの程度の金銭的メリットがあるかどうかも把握できます。

弁護士費用特約を利用できる場合には費用倒れの心配は不要

弁護士費用特約を利用できる場合には、基本的に弁護士費用については保険会社が負担してくれます（弁護士費用の３００万円まで）。したがって、基本的に費用倒れを考える必要はなくなるので、上記の弁護士費用の費用倒れを考える必要はなくなり、いつ弁護士に依頼してもいいようになります。

弁護士特約を使うなら早めに弁護士に依頼しよう

上記のように、弁護士に依頼するタイミング毎に依頼するメリットは変わりますが、早いタイミングで弁護士に依頼したほうが、事故の対応や、治療の方針のアドバイスを得られるので、多くのメリットを受けることができます。ただ、依頼のタイミングが早ければ、示談金の目安がわからないため、弁護士に依頼することによる費用倒れになる可能性もあります。

この点、弁護士特約が使える場合には、基本的には自己負担なく弁護士に依頼することができるので、上記のような費用倒れのリスクを気にする必要がありませんので、早期に弁護士に依頼するほうがいいでしょう。

弁護士特約を使う２つのメリット

弁護士特約を使うと、基本的に自己負担なく弁護士に依頼することができます。そして、弁護士に交通事故の示談交渉を依頼すると、被害者の方で交渉するよりも得することが多いです。

この章では、弁護士特約を利用して弁護士に依頼する２つのメリットを解説します。

保険会社との交渉を任せられる

事故の被害者になった場合には、加害者側の保険会社の担当者と交渉をすることになります。もっとも、保険会社の営業時間は、平日の９時から１７時までですので、保険会社から連絡が来る場合には、この時間内に連絡が来ることになります。仕事中に連絡が来てしまうこともあります。

この点、弁護士に示談交渉を依頼すると、保険会社との対応も弁護士が行ってくれることとなり、保険会社と連絡をする必要がなくなります。

示談金の増額が期待できる

弁護士に示談交渉を依頼すると、弁護士は弁護士基準をベースに示談交渉を行ってくれます。治療費や交通費などの実費については、弁護士が介入することによる金額の増額は期待できませんが、慰謝料については、弁護士に示談交渉を依頼することによる金額の増額が期待できます。

特に後遺障害等級が認定されている場合には、弁護士に示談交渉を依頼することによる慰謝料の増額が１００万円を超えてくるケースも多いため、弁護士に依頼するようにしましょう。

交通事故の相談は法律事務所Ｌａｐｉｎへ！

交通事故の被害に遭ってしまった場合には、適切な対応を行わなければ、適切な慰謝料を受け取れない、示談金を低く見積もられてしまうなどの不利益を被ってしまいます。そして、保険会社との交渉では、慰謝料の計算や、その他の損害額の計算、過失割合の交渉など、専門的な知識が求められることになります。

したがって、交通事故の示談交渉は弁護士に依頼した方がいいでしょう。

交通事故では弁護士に示談交渉を依頼するメリットが大きい

弁護士に示談交渉を依頼すると、保険会社との交渉を弁護士にすべて任せることができるため、交渉に対する心理的ストレスから解放されます。また、慰謝料について保険会社が採用している基準と弁護士が使用する基準では金額が大きく異なり、弁護士に交渉を依頼した方が最終的に受け取れる示談金も多くなります。

よって、交通事故の示談交渉は弁護士に依頼した方がいいでしょう。

法律事務所Ｌａｐｉｎが選ばれる理由！

弁護士といっても、交通事故に精通している弁護士や、交通事故案件をあまり担当したことがない弁護士もいます。そして、交通事故の示談交渉では、交通事故の専門的知識や、保険会社との交渉経験等、弁護士においても知識の差によって結果が変わってしまいます。

法律事務所Ｌａｐｉｎでは、交通事故の被害者側の依頼を５００件以上担当した弁護士が交通事故の示談交渉を対応しますので、交通事故の専門的知識や経験は、他の弁護士に引けを取りません。

また、大手で大量に事件処理を行っている事務所では、事務員が担当として就き、弁護士となかなか話ができないケースもありますが、法律事務所Ｌａｐｉｎでは弁護士が依頼者との連絡を行いますので、そのような心配はございません。

法律事務所Ｌａｐｉｎでは弁護士費用特約も利用可能！

自身の保険や、ご家族の保険に弁護士費用特約が付帯している場合には、それを利用することによって、基本的に自己負担なく、弁護士に交通事故の示談交渉を依頼することができます（弁護士費用の３００万円まで保険会社が負担するため）。また、弁護士費用特約はノンフリート等級なので、翌年の保険料にも影響はありません。

法律事務所によっては、報酬基準の違いで弁護士費用特約を利用できない場合もありますが、法律事務所Ｌａｐｉｎでは基本的に弁護士費用特約を利用してご依頼いただくことが可能です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

弁護士特約を使うタイミング毎のメリットや、ベストなタイミングが理解できましたでしょうか。

弁護士特約が使える場合には、基本的には費用面を考える必要なく弁護士に示談交渉を依頼することができますので、できるだけ早いタイミングで弁護士に依頼するようにしましょう。

投稿者プロフィール

弁護士　河井浩志: 法律事務所Ｌａｐｉｎ代表弁護士。東京弁護士会所属。
都内大手の法律事務所２か所で勤務し、法律事務所Ｌａｐｉｎ（ラパン）を開設。依頼者が相談しやすい弁護士であるよう心掛けており、もっぱら被害者の救済のために尽力している。
主な取り扱い分野は、交通事故、相続、離婚、養育費、不貞慰謝料、B型肝炎訴訟、労働問題、削除請求、刑事事件、著作権侵害事件。
特に交通事故については、累計５００件以上の解決実績がある。