休業損害でボーナス・賞与の減額は請求できる?証明書の書き方と請求条件

ボーナス

事故のために会社を休んでしまったせいで、ボーナス・賞与が減額されることはよくあります。この場合には、ボーナス・賞与が減額されたことに対して休業損害を請求することができます。もっとも、単にボーナス・賞与が減額しているだけではだめで、休業損害を請求する条件が必要です。また、賞与・ボーナスの減額を証明するためには、勤務先に必要資料に記載してもらう必要があります。

この記事では、

  • ボーナス・賞与の休業損害を請求する条件
  • ボーナス・賞与の休業損害を請求する必要書類の書き方

について解説しています。

ボーナス・賞与が減額されたら休業損害を請求できる

ボーナス・賞与は、会社の経営状況や従業員の勤務状況等を総合的に判断して、支給されるものです。基本的には夏と冬の年2回支給がされます。

そして、交通事故の怪我のために休業が多くなってしまった場合や、そのために営業成績が下がってしまった場合などは、次回のボーナス・賞与が減額されることもあります。

これらのボーナス・賞与の減額分については、交通事故によるものだと主張立証できれば、休業損害として請求することができます。

ボーナス・賞与の休業損害を請求する条件

ボーナス・賞与の休業損害を請求するためには、単に従前よりもボーナス・賞与の金額が低いというだけでは足りません。

ボーナス・賞与を支給する基準が社内で決まっており、交通事故による休業のためにその基準を下回ってしまった、休業のために計算できる金額が下がってしまった、ということを主張立証していく必要があります。

したがって、ボーナス・賞与の減額の原因を会社が明らかにしてくれない場合には、休業損害として請求することはできません。

また、ボーナス・賞与の減額の理由がほかにある場合には、交通事故が原因か不明であるとして、休業損害として請求することは難しくなるでしょう。

ボーナス・賞与の休業損害を請求する必要書類(賞与減額証明書)

ボーナス・賞与が減額されている場合には、「賞与減額証明書」を会社に作成してもらいましょう。そこから交通事故による休業が原因でボーナス・賞与が減額していると判断される場合には、休業損害として請求することができます。

賞与減額証明書
  1. の欄には、今回の賞与支給日(予定日)を記載してもらいましょう。
  2. の欄には、上記賞与を支給するための評価の対象期間を記載してもらいましょう
  3. の欄には、交通事故も含めた欠勤期間を記載してもらいましょう。
  4. の欄には、欠勤がなかった場合の本来の賞与支給額を記載してもらいましょう。
  5. の欄には、欠勤による賞与の減額を記載してもらいましょう。
  6. の欄には、実際に支給された賞与の金額を記載してもらいましょう。
  7. の欄は、賞与の計算方法、減額の計算根拠を〇してもらいましょう。
    なお、欄外に計算方法も記載してもらえると、主張しやすくなります。

これによって、賞与減額証明書は完成です。

なお、社内でボーナス・賞与を支給する基準が決まっている場合には、その規定も添付してもらうようにしましょう。

ボーナス・賞与の休業損害については弁護士に相談しよう

ボーナス・賞与の減額については、請求できるかどうか疑問に思うことが多いと思います。また、保険会社もボーナス・賞与の減額の原因が不明であれば、休業損害として支払いを行ってくれません

ボーナス・賞与の減額については、通常の休業損害よりも争点になるケースが多いので、弁護士に相談するようにしましょう。

投稿者プロフィール

弁護士
弁護士 河井浩志
法律事務所Lapin代表弁護士。東京弁護士会所属。
都内大手の法律事務所2か所で勤務し、法律事務所Lapin(ラパン)を開設。依頼者が相談しやすい弁護士であるよう心掛けており、もっぱら被害者の救済のために尽力している。
主な取り扱い分野は、交通事故、相続、離婚、養育費、不貞慰謝料、B型肝炎訴訟、労働問題、削除請求、刑事事件、著作権侵害事件。
特に交通事故については、累計500件以上の解決実績がある。