交通事故示談交渉で弁護士が出てきたらどうすれば?2つの対処法を解説

2つの選択肢

交通事故で加害者の保険会社と示談交渉していたが、急に加害者側に弁護士がつき、弁護士から通知が届いてしまった。
加害者側に弁護士がついてしまった場合にはどう対処したらいいのだろうか。

被害者の方が示談交渉を弁護士に依頼できるように、加害者側も弁護士に示談交渉を依頼することがあります。

もっとも、通常は、加害者側の任意保険会社が弁護士に示談交渉を依頼しますので、弁護士に依頼するきっかけがあることが多いです。

この記事では

  • 弁護士が出てきた場合の2つの対処法
  • 交通事故の示談交渉で弁護士が出てくる3つのケース
  • 示談交渉中に弁護士が出てくるタイミング

について解説しています。

この記事を読めば、弁護士が出てきた場合でも安心して対応できるでしょう。

弁護士が出てきた場合の2つの対処法

2つの選択肢

交通事故で弁護士が出てきたとしても、示談交渉ができなくなるわけではなく、今後の交渉窓口が弁護士になるだけです。もっとも、普段交渉していた保険会社ではなく、相手の交渉窓口が弁護士になりますので、その場合の対処法を理解しておく必要があります。

冷静に対応・交渉する

弁護士が入ってきた場合に、急に訴訟提起されると考えたり、弁護士が出てきたことに憤りを感じるなどして、冷静に対応しない方がいます。もっとも、弁護士が出てきたとしても、あくまで交渉窓口が弁護士に変更しただけで、示談交渉ができなくなるわけではありませんので、冷静に対応・交渉するようにしましょう

こちらも弁護士に依頼する

保険会社が対応していた時とは違い、弁護士が出てきた場合には、法的な専門用語や、法的な主張立証を求められることが多いです。こういったことに個人の方で対応するのは難しいこともありますので、こちらも弁護士に示談交渉を依頼し、対応してもらうのが一番いいでしょう。

なお、交通事故の示談交渉を弁護士に依頼するメリットについては、以下の記事で解説しています。

交通事故示談は弁護士に依頼!示談交渉を依頼する4つのメリットを解説

交通事故被害者は基本的には弁護士に依頼するメリットがあります。もっとも、交通事故に精通している弁護士でないと依頼してもあまり意味がないかもしれません。この記事…

交通事故の示談交渉で弁護士が出てくる3つのケース

弁護士に頼む

通常は、保険会社が対応して示談交渉が進んでいきますが、保険会社が弁護士に依頼するケースはある程度決まっています。

この章では、示談交渉時に弁護士が出てくる3つのケースを解説します。

事故が大きく、賠償金が高額になる

賠償金の大きさは、事故の大きさ、傷害の大きさによってある程度決まります。そして、賠償金が高額になるようなケースであれば、争点も多岐にわたり、保険会社側もミスが許されないので、交渉の専門家である弁護士に示談交渉を依頼するケースが多いです。

また、被害者の方が訴訟提起する場合には、保険会社も弁護士に依頼せざるを得ないところ、賠償金が高額になるケースでは被害者の方が最終的に訴訟を提起してくる可能性が高いため、初めから弁護士に依頼して示談交渉を任せるケースが多いです。

加害者側が示談交渉が決裂したと考える場合

被害者の方と保険会社が示談交渉したけれども、示談がまとまらず、保険会社の方で示談交渉が決裂したと考える場合には、示談成立を促したり、訴訟の対応を依頼するために、弁護士に依頼するケースがあります。

被害者の方が無理な主張をしているケース

保険会社に対して被害者の方が無理な主張をしており、その主張を維持している場合には、保険会社では対応が困難と考え、弁護士に依頼して無理な主張をしていることを被害者に理解してもらおうと考えるケースがあります。

示談交渉中に弁護士が出てくるタイミングに決まりはない

ベストタイミング

上記のようなケースでは保険会社が弁護士に依頼することが考えられますが、弁護士に依頼するしないは自由なので、なかなか弁護士に依頼せず、保険会社が示談交渉の担当を継続するケースも多いです。逆に、上記のような場合にすぐに弁護士に依頼するケースもあります。

したがって、どのタイミングで弁護士に依頼するかはわからず、急に弁護士から連絡が来ることが多いです。

もっとも、その場合でも、冷静に対応し、自身での対応が困難と考える場合には弁護士に依頼するようにしましょう

交通事故の相談は法律事務所Lapinへ!

弁護士に任せる
交通事故の被害に遭ってしまった場合には、適切な対応を行わなければ、適切な慰謝料を受け取れない、示談金を低く見積もられてしまうなどの不利益を被ってしまいます。

そして、保険会社との交渉では、慰謝料の計算や、その他の損害額の計算、過失割合の交渉など、専門的な知識が求められることになります。

したがって、交通事故の示談交渉は弁護士に依頼した方がいいでしょう。

交通事故では弁護士に示談交渉を依頼するメリットが大きい

弁護士に示談交渉を依頼すると、保険会社との交渉を弁護士にすべて任せることができるため、交渉に対する心理的ストレスから解放されます。また、慰謝料について保険会社が採用している基準と弁護士が使用する基準では金額が大きく異なり、弁護士に交渉を依頼した方が最終的に受け取れる示談金も多くなります。

よって、交通事故の示談交渉は弁護士に依頼した方がいいでしょう。

法律事務所Lapinが選ばれる理由!

弁護士といっても、交通事故に精通している弁護士や、交通事故案件をあまり担当したことがない弁護士もいます。そして、交通事故の示談交渉では、交通事故の専門的知識や、保険会社との交渉経験等、弁護士においても知識の差によって結果が変わってしまいます。

法律事務所Lapinでは、交通事故の被害者側の依頼を500件以上担当した弁護士が交通事故の示談交渉を対応しますので、交通事故の専門的知識や経験は、他の弁護士に引けを取りません。

また、大手で大量に事件処理を行っている事務所では、事務員が担当として就き、弁護士となかなか話ができないケースもありますが、法律事務所Lapinでは弁護士が依頼者との連絡を行いますので、そのような心配はございません。

法律事務所Lapinでは弁護士費用特約も利用可能!

自身の保険や、ご家族の保険に弁護士費用特約が付帯している場合には、それを利用することによって、基本的に自己負担なく、弁護士に交通事故の示談交渉を依頼することができます(弁護士費用の300万円まで保険会社が負担するため)。また、弁護士費用特約はノンフリート等級なので、翌年の保険料にも影響はありません

法律事務所によっては、報酬基準の違いで弁護士費用特約を利用できない場合もありますが、法律事務所Lapinでは基本的に弁護士費用特約を利用してご依頼いただくことが可能です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

弁護士が出てきた場合の対処法が理解できましたでしょうか。

弁護士が出てきたとしても、示談交渉が決裂したわけではなく、なお示談交渉をする余地はありますので、冷静に対応し、自身での対応が難しい場合にはこちらも弁護士に依頼するようにしましょう。

投稿者プロフィール

弁護士
弁護士 河井浩志
法律事務所Lapin代表弁護士。東京弁護士会所属。
都内大手の法律事務所2か所で勤務し、法律事務所Lapin(ラパン)を開設。依頼者が相談しやすい弁護士であるよう心掛けており、もっぱら被害者の救済のために尽力している。
主な取り扱い分野は、交通事故、相続、離婚、養育費、不貞慰謝料、B型肝炎訴訟、労働問題、削除請求、刑事事件、著作権侵害事件。
特に交通事故については、累計500件以上の解決実績がある。